金融の経理目線で見た財務健全性や将来性が転職のカギ
以前は、金融機関で経理を担当していたので、主に数字と向き合う仕事でした。また、金融業界ということで自社が取り組んでいる事業自体も目に見えるものではありませんでした。自分の仕事が世の中に必要とされているのかを感じにくい点に物足りなさを覚え、ものづくりを通して付加価値を創出するメーカーで働きたいと考えるようになりました。転職にあたっては経理担当だったこともあり、財務の健全性や参入市場の将来性などを分析。半導体業界は日本が世界で競争力を発揮できる数少ない業種であり、その根幹を支える製造装置産業には大きな可能性があると感じたのが、東京エレクトロン九州を志望した理由です。また、世界トップクラスの売上規模は、世界中の半導体メーカーや社会から必要とされていることの表れ。最先端技術を搭載した装置を世に送り出すという事業内容にも魅力を感じました。
熊本地震での早期復旧にみたチームワークや対応力
入社後は総務を皮切りに、広報、管財、内部統制、コンプライアンス、会社運営全般を経験した後に、現在の人事担当へ。業務の特性上、部署の垣根を越えて協働する機会が多くあります。当社には多様な経験やバックグラウンドをもった人が集まっており、それが企業としての競争力にもつながっていると思いますが、その分、意見を集約するにあたっては苦労することも少なくありません。それだけに、調整を重ねながらひとつの方向にまとまったときには、達成感が味わえるものです。これまでの仕事で特に思い出深いのは、2016年の熊本地震の経験。地震によって工場が被災し、安全を最優先して操業をストップせざるを得なかったのですが、社員一丸となって早期復旧を目指し、およそ2カ月後には全拠点が通常の生産体制へと回復。逆境から立ち直る力、対応力の高さは、非常時のみならず、変化の激しい業界で戦う上での当社の大きな武器だと実感しました。
自ら考え、希望したキャリアを歩むからこそ成長する
人事の業務内容は幅広く、制度面の整備や採用、教育などを担当してきました。キャリア形成にまつわる制度にも関わってきましたが、自らの意思で自律的にキャリアを拓いていけるというのが当社の特徴。私自身も自己申告制度で異動を希望し、やりたいことを実現しています。また会社と対等な立場で仕事をしたいとの信念からも、自己研鑽にも身が入り、これまでに中小企業診断士や社会保険労務士などの国家資格を取得。今後も専門性を磨き、会社の勢いに負けないように成長していきたいと考えています。管理部門は直接的にものづくりに関わっているわけではありませんが、「ヒト・モノ・カネ・情報」などの経営資源を最適化し、その価値を最大化するという重要な役割があります。私たちの仕事は、社員一人ひとりが力を十分に発揮するための土台づくり。企業を支えるという今の仕事に、大きなやりがいを感じています。
トレイルランニングで体を動かし、サウナで“ととのう”
アウトドア派なので、休日は早朝に起きて近くの山をトレイルランニングしたり、キャンプに出掛けたりしています。自然に親しむには便利な環境ですね。最近、サウナがブームになっていますが、熊本は知る人ぞ知るサウナの聖地。全国から“サウナー”が訪れる有名なサウナが多くあり、私も心身を整えています。また、オフィスから阿蘇の雄大な景色が望めるので、休日だけでなく仕事中にリラックスできる環境があるのも当社の魅力の一つです。
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